2025/03/31 09:13
◎〔アナリストの目〕WTI、65~75ドルの調整相場に=吉中晋吾氏
ニューヨーク原油(WTI)先物相場は、米国の自動車関税による石油需要への影響を見極めるための自律調整が続いている。 トランプ大統領が今週予定する相互関税の発動を控え、安全資産とされる米国債やゴールドに資金がシフトする中、WTIはテクニカル主導の自律調整相場が形成されている。成長鈍化とインフレ高進を示す直近の米指標には、関税に起因するインフレへの影響がまだデータに表れていないことへの警戒感もあり、金融市場全体において手探りの状態が続いている。当面、現状維持の65~75ドル前後の調整相場が続くものと考える。
◇投機勢、トランプ相場から距離置く 米商品先物取引委員会(CFTC)の投機ポジション(以下、オプション含む)は、65~75ドルレンジでの調整が合意形成されているように、同水準内で大口と小口の売買が循環する流れが形成されている。 前回のアナリストの目(1月28日)で「直近データにおけるトレーダーとポジション動向に関しては、ミックス状態で右往左往のトランプ相場から距離を置いた温度感となっている」と指摘したが、状況は全く変化していない。関税に起因する市場への影響を見極めるため、当面、同様のポジショニングが続くものと考える。
先物曲線もやはり変化は見られない。逆ざやを維持した状態に変わりはなく、当面、右往左往のトランプ相場から距離を置いた温度感が続くものと予想する。(了)
※吉中 晋吾(よしなか・しんご)氏 バーグインベスト代表 https://burginvest.co.jp/ 【無断転載をお断りします。時事通信社】 [/20250331CCC0008]



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