◎〔アナリストの目〕異様な静けさ=吉中晋吾氏

コモディティ・アナリシス

2023/06/27 09:59

◎〔アナリストの目〕WTI、70ドルレンジで様子見=吉中晋吾氏

 ニューヨーク原油(WTI)先物相場は、ロシア不安の中、異様な静けさを保っている。世界的な景気鈍化に対する懸念が残る中、市場参加者たちはロシアの民間軍事会社ワグネルによる反乱未遂の影響を見極めようとしている。

 各国中銀の金融引き締めで世界的な景気悪化懸念が強まり、中国の景気回復の遅れがさらなる石油需要鈍化につながるとの思惑が強まる中、投機筋の手数も減少傾向にある。当面、80~60ドルレンジを予想する。

 ◇投機筋は静観

 外部要因に関して、バイオ燃料の配合量が減少し石油需要が増加するとの思惑から、シカゴ先物相場のトウモロコシと大豆が急騰したが、ロシア不安で市場の過熱感も沈静化。気持ち連れ高になったWTIも早々に値を消すこととなった。また、イングランド銀行(英中央銀行)の利上げやパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)の議会証言を受けた燃料需要懸念から積極的に買いづらい局面が続いている。

 米商品先物取引委員会(CFTC)の投機ポジション(以下オプション含む)に関して、マネージド・マネーはポジションをアウトライトで固めるムードになく、トレーダー数も同様、参加者の増加を期待するような局面ではない。足元、市場のレンジと出来高が細る中、あえてダンスフロアの真ん中で派手なポジションを保有することは道理に合わない。投機サイドも市場を冷静に見極めている段階にある。

 先物曲線も平行線、中長期の先物曲線も落ち着いた状態にある。当面80~60ドルの調整が続くものと推測する。

 ※吉中 晋吾(よしなか・しんご)氏 バーグインベスト代表

 http://investorsio.com/

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