再び緩やかなバックワ―デーションへ

コモディティ・アナリシス

2025/10/28 10:04 ◎〔アナリストの目〕WTI、55~65ドルのレンジで推移=吉中晋吾氏

ニューヨーク原油(WTI)は、需給の緩みを背景に5カ月ぶりの安値圏に沈んだ10月初旬の相場から一転、足元の供給リスク要因を手掛かりに底堅い値動きを展開している。 直近のWTIの回復傾向の背景には、米政府によるロシアの石油大手ロスネフチとルクオイルへの制裁、米エネルギー省による、戦略石油備蓄(SPR)の積み増しなどの供給サイドのリスク要因が考えられる。一方、中期視点では、国際エネルギー機関(IEA)が2026年に供給過剰が拡大するとの見通しが上値をキャプする構図となっている。 当面、55~65ドルのレンジ相場が続くものと予測する。

先物曲線は、上記のファンダメンタルを素直に反映させた形状、推移となっている。10月初旬は、供給過剰要因を背景にバックワーデーションの縮小からフラット化、フラット化からコンタンゴへとシフトしていた。直近相場では、足元の供給リスク要因を反映し、再び緩やかなバックワ―デーションへとシフトしている。厳密には、11月きりから26年4月きりの曲線は緩やかなバックワーデーションを維持しており、26年4月きりから26年9月きりはフラット、コンタンゴを行き来している。

当面、足元はロシア、ベネズエラといったホットスポットでの供給混乱リスクを要因に小幅なバックワーデーションで調整され、26年4月きりから26年9月きりは、供給過剰予想を素直に反映したコンタンゴでバランスされる構図が予想される。(了)

※吉中 晋吾(よしなか・しんご)氏 バーグインベスト代表 https://burginvest.co.jp/ 【無断転載をお断りします。時事通信社】 [/20251028CCC0039]

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