◎東京金、円高受け軟調

コモディティ・アナリシス

2017/08/04 11:01

◎〔商品先物情報〕東京金、円高受け軟調=先ぎりは4450円が視野との声も

4日午前の東京金は、円相場の引き締まりを背景に軟調。中心限月2018年6月先ぎりは一時、前日比6円安の4475円の安値を付けた。ただ、売り一巡後は取引中のニューヨーク金先物相場の底堅さを眺め、小戻している。7月の米雇用統計を今夜に控え、商いは低調。商品アナリストは「NY金は1280ドルの上値が重く、目先は下落が見込まれる。(為替要因はあるが)東京先ぎりは4450円が視野に入る」と分析している。

同アナリストによると、7月中旬以降、金融市場では投機マネーの一部がドルや円を離れ、(消去法で)NY金に向かったという。NY金(中心限月ベース)が7月10日の安値(1204ドル)から8月1日の高値(1280.3ドル)まで上昇したのは、こうした背景があるようだ。もっとも、1280ドルを上回る水準では高値警戒感が働き、頭重い展開を強いられている。

注目される米雇用統計は、市場予想(ロイター通信調べ)が、非農業部門の就業者数の予想中央値が前月比18万人増と、前月の22万2000人増から伸びが鈍化する見通し。バーグインベスト代表取締役の吉中晋吾氏は「弱気の見方が大勢の中で逆(強気)の結果が出ればインパクトは大きい。NY金は(一本調子で上げてきた相場の)ガス抜きの意味も込めて、短期は1250ドルまでの調整があり得る」と観測している。(了)
出典:時事通信社
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