2022年 10月28日
吉中晋吾・バーグインベスト代表＝来週の大阪取引所のゴムＲＳＳ先物相場は、買い手不在で引き続き軟調に推移するとみている。中心限月２０２３年４月きり（６番ぎり）は２０２円近辺が下値のめどになりそうだ。
中心限月継続足は、１０月１１日に２３９円８０銭の高値を付けた後、下落基調が続いている。今週は下げが加速し、２１０円台前半と昨年１０月以来の安値を付けた。相場を持ち上げるような材料は見当たらないほか、ＪＰＸ市場は海外投資家が主体とあって、買いから参入することが多い個人投資家の減少も影響していると思われる。また、外国為替市場で進んでいた円安・ドル高が、やや円高方向に振れていることも、買いを手控えさせた。ＲＳＳは来週もこの下向きの流れが続き、現行の値位置から１０円ほど下の２０２円近辺が一つの目標になると考えている。
ただ、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）や欧州中央銀行（ＥＣＢ）の利上げも市場に織り込まれつつあり、投資家は市場に対して期待感を持ち始めている。ＲＳＳも、２０２円近辺がダウンサイドととらえており、この水準まで下がれば買い戻しの動きが活発化するだろう。もっとも、戻ったとしても２２０円当たりが当面の上値になりそうだ。（了）
出典：時事通信社
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